三菱地所ウッドビルドの事業の特色は、「技術力」、「人的資源」、「企業価値」といえます。
厳選された高精度な製材をご提供できる技術力、特殊技能を持つ豊富な人材、営業と工場が直結だからできるスピーディでフレキシブルな対応、三菱グループの一員としての企業価値により、お客様に住まいの信頼をお届けいたします。
2×4工法のノウハウと技術を活かした木造の集合住宅(アパート)や大型商業施設、福祉施設などの非住宅事業をご紹介いたします。
公共建築物等木材利用促進法の施行により、公共福祉施設や公共教育施設などの非住宅の建築物の木造化が進んでいます。木材利用促進法は、公共団体の建築物のみでなく、⺠間が整備する病院や福祉施設といった非住宅建築物にも適用されるため、いま非住宅の木造大型建築物の建設が活況をみせています。弊社では、住宅で培ってきた木材伐採から住宅完成までの一貫したフルサポートシステムを最大限に活用して、非住宅事業に取り組んでいます。
断熱性能の高い構造材を用い、断熱材で包み込むような施工方法により、断熱効果の高い空間を実現します。
さらに、パネル構造や機密フィルムを使い、気密性の高い省エネルギーな中大規模の非住宅建築空間を実現します。
2×4工法は、地震に対しても高い耐震性を発揮します。ダイアフラム6面体で支える構造は、地震の揺れを建物全体で受け止めて、受けた力を分散させます。中大規模の木造大型建築は、構造計算からしっかりと耐震性を計画しています。
2×4工法で計画することで、圧倒的なコストパフォーマンスを実現します。
イニシャルコストを低く抑えられるとともに、木造建築の場合は減価償却率も高くなっています。たとえば、遊休地に集合住宅建設を検討中の土地オーナー様にもおすすめです。
自社工場で高精度なパネル製作を行い、短い工期で上棟までスピーディーに組み立てます。すべての資材やパネル、金具がパッケージされ、現場までの輸送効率まで計算して届けられるので、大規模建築物の現場でも効率よくスムーズに建て方作業が行えます。
二重三重の防火機能を持つ 構造の枠組材が、万一の火災の際にも空気の流れを遮断して燃え広がりを抑えます2×4工法によって、耐火建築物の建設が可能です。
2×4工法は面構造のため、レイアウトを邪魔する柱形が存在しません。有効スペースを確保し、使い方に合わせた自由なスペースプランニングができることも魅力のひとつ。商業施設や倉庫などの非住宅に最適です。
すべて木材で枠組を構成している点が、鉄筋コンクリートにはない温かさを感じます。デザイン次第では、木材のテクスチャーを全面に打ち出した内装や外装も可能です。
木造の大規模建築物では、経験と技術に裏付けされた対応力が望まれます。三菱地所グループの一員として33年以上の販売実績と ノウハウ、ブランド力と信頼に培われたフレキシブルな対応力で、お客様のニーズを具現化するお手伝いをいたします。
1.綿密な打合せ
お客様や関係者からの徹底したヒアリングによる情報収集と綿密な打ち合わせにより、供給アイテムを無駄なく効率的に計算します。どこまで工場で加工して、何を現場に持ち込んで製作するのかについても、詳細を詰めます。現場での出戻りを極力避けて、精度を高める一貫した監理を心がけています。
2.多重層・混構造の建築に対応
3階以上の多重層、混構造という特殊な仕様の建築にもすべて対応いたします。設計に合わせた、特殊な集成材、金物、副資材の提供や調達、受注生産が可能です。中大規模建築物に合わせたワイドスパンのパネルなどは、現場で効率よく組み立てて対応いたします。
3.特殊な建物の構造計算請け負い
延べ床面積500㎡以上・3階建て以上の大規模な住宅や非住宅の場合、建築確認の申請時に構造計算書の提出が必要です。 弊社では、大規模物件の構造計算も併せて承ることが可能です。
4.徹底した工程管理
ビジネスでの納期遵守の敢行は絶対です。2×4部材の納品は、いかに効率よく、いかに段取りよく、現場までお届けできるかにかかっています。どのタイミングでどこに納めるのか。頭脳ゲームのように徹底した工程管理で、お客様の元へお届けします。
木造としては関⻄で初となる大型商業ビル。京都府内産木材をはじめとした国産木材の使用、国土交通省の「地域型住宅グリーン化事業」において「優良建築物」に採択されるなど、話題満載の5階建て木造商業施設に、弊社の2×4構造用資材をご使用いただきました。
物件名 | SU・BA・CO(巣箱)プロジェクト |
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用途 | 木造大型商業ビル |
事業主 | 株式会社リヴ |
所在地 | 京都府向日市 |
竣工年月 | 2016年8月竣工 |
敷地面積 | 511.42m² |
建築面積 | 284.57m² |
延床面積 | 1052.62m² |
構造 | 混構造 1階:鉄筋コンクリート造 2~5階:2×4工法(木造耐火建築物) |
階層 | 地上5階建て |
特徴 | 関⻄で初の2×4工法を取り入れた 木造大型商業ビル |
自社でも2×4を手がける建築会社である株式会社リヴ様が、 環境配慮型自社ビルの建築を検討されていると伺い、2×4を活用した大型木造建築のご提案を行わせていただきました。すでに業務で2×4のメリットを熟知されている企業様であったため、社⻑様のご決断は迅速でした。
1階が鉄筋コンクリート造、2~5階が2×4工法という混構造ということもあり、構造計算は3社にご協力いただき、さらに建築会社、デザイン会社、基本設計会社、施工会社、そして弊社が参加させていただくというビッグプロジェクトとなりました。
プロジェクトでは、チームワークや綿密なコミュニケーションが重要です。施主はもちろん、皆様が初めての大型木造商業施設の建築でしたが、構造計算とデザインサイドからのオーダーを可能な限り具現化するために、工場スタッフとの加工の打ち合わせや、現場での臨機応変な対応など、弊社にとっても得難い経験となりました。
すでに、このチームでの新たな木造商業施設のプロジェクトがスタートしており、これからの木造商業施設のニーズに手応えを感じます。
別物件にて枠組壁⼯法と鉄筋コンクリート造のコスト⽐較を⾏ったところ、約20万円/坪あたり安価にコストを抑えられたという試算が上がっています。また、⽊造建築は減価償却が早いために節税効果が期待できます。
延床⾯積1,000㎡を超える⼤規模建築に対応できる⾼度な技術⼒は、弊社の強みです。1階部分の鉄筋コンクリート造の構造計算との連動、デザイン反映も、CADCAM連動によりスピーディーに製作。多層構造のための特殊な取り付け⾦具も、弊社のネットワーク⼒で調達・調整。現場での仕様変更にもフレキシブルに対応いたしました。
5階建ての多層構造の本物件では、2×4構造材による構造躯体の建て⽅が約12⽇間で完成しました。⼤型商業施設でも施⼯納期が格段に短縮できるのは、2×4⼯法ならではの魅⼒です。
プロジェクト担当
関西支店 支店長 夏目 大介
弊社はこれまでにも非住宅物件を手がけておりますが、今回のように先進的な試みの大型木造商業施設は初めてのことでした。 株式会社リヴの社⻑様から“地域の「巣箱」のように地域活性化を発信する建物を目指す”というコンセプトをお伺いし、コストパフォーマンス、省エネ、環境への配慮を実現する2×4工法はまさにコンセプトを体現するものだと感じ、ご提案申し上げたところ、即決で決定いただきました。メンバーで何十回と打ち合わせを重ねて、約1年のプロジェクトを推進してきましたが、社⻑様がおっしゃった「振り返って苦労や失敗というマイナス面だけを見るのではなく、そこから新たなメリットをつくりだしていくのだ」という言葉が心に刻まれています。本プロジェクトで得た知見や経験をもとに、今後も非住宅事業を積極的に展開していきたいと思います。
住宅メーカー様、工務店様、不動産会社様、建築予定のお客様、興味を持たれたお客様、まずはお気軽にお問い合わせください。